200718

バイトに出た。今日は与えられた仕事が少なかった。自分が動くべきだったのに指導係の人に行わせてしまった雑務がいくつかあった。職場の人たちは親切で控えめだ。控えめに、誰かの陰口を言う傾向ある。大人は陰でその人の評価を下す、直接指摘しないのだと小学のころの教師が言っていたのを思い出した。もちろんその言葉は教師自身の説教を正当化するために発言された。

空気を読んだり気遣いをするのがそれほど得意ではないので、遠回しな指摘では気が付けないかもしれない。バイトの内容や人間関係は想像以上にシンプルで快適だが、強いて言えばそれが気がかりだ。

帰宅したり帰宅しなかったりした。要するに帰宅したくなかったけれど帰宅した。

帰ってきてからはインターネットを見ていた。インターネットを見ていると、帰宅していないような気分になれるのだ。たとえばツイッターを見ている間、物理空間の地理座標上ではなく、ツイッターという都市に位置している。ふらふらしていたら、数年前のわたしのような人間(?)を見つけた。ペットのウサギ、顔を隠した自撮り、ミルキーウェイの星座パフェ、感傷的なブログ。WAIS-Ⅳの各項目の凹凸までもが一致していた。この都市では、自己の一部だと認識していたモチーフの数々を、そっくりそのまま身に着けた大量の他人に出会うことができる。どこに存在しようと身に降りかかる道化になす術はない。