2021-01-01から1年間の記事一覧

211110

駅から大学までの道に変電盤があり、右上に「開発。」と記されている。通るたびにこの句点と目が合う。 今日は良く晴れていた。 試験期間だから大学に人が溢れていて賑やかだった。 最近は不思議と他人と体が触れ合うことに抵抗を感じなくなってきており、さ…

211025

昨晩は懐かしいやり方で空き缶のような心を押し潰していた。午後9時に閉園する繁華街の公園で大胆にも私は体を折りたたむ。眼鏡まで折れそうになったから、顔を上げて近くのトイレに向かう。鏡を見る。いつもより可愛くない。駅に戻る。またトイレに入って休…

211021

正直に言うと、何もかもうまくいっていない。大学の課題は遅延するわ出さないわ、バイトではミスで怒られまくり、その二つで消耗しきって社交や趣味に割く体力や余裕は皆無だ。提出期限の過ぎた課題が手元に4つある。明日の午後3時までに準備する必要のあ…

夏の間、仕方なく働いていた。休みではなかった。将来のためにしようとしていたことはできなかった。いつのまにか、また一つ歳をとっている。休日は夕方まで眠って、寝間着から着替えずに一日が過ぎる。運動がしたかった。旅行がしたかった。研究室や進路に…

210810

首が痒い。腕の関節も痒い。焼酎を飲んだ。有名な韓国の焼酎。チャミスル。言葉の響きが軽い。若者にウケるのもわかる。 春から夏に変わる間、韓国好きを自称する今風の青年と出会った。何度か話をした。大学の中で話していても公道で話していてもなんだか気…

210702

ぬるくてぼんやりした一日だった。退屈だったし頭が働かなかった。懐かしい方法で積分した以外には頭を使わなかった。しりとりさえ満足にできなかった。言葉はたどたどしく、伝えたいことを伝えられず、伝えるべきでないことを伝えていた。 一日中雨だった。…

シロノワール、ミニシロノワール、目的

日曜日にコメダ珈琲に行った。渋谷駅から真っすぐに道玄坂を上り切って首都高が大きく空に架かるところ、小さなアパホテルに隣接するコメダ珈琲だ。昼時だったけれど、自分の遅刻のせいでまともな食事をする時間はなかったので、そこそこ立派な軽食を求めて…

ようこそ

仲の良い友人がショックを受けていた。男の子が同級生の女の子に対して可愛い子ランキングを作ることに耐えられないそうだ。彼女は女子高に通っていた。女子高が何から女子を守っていたのか知るときが来たんだろうか。胸が熱くなる。いやそれでも性的な好奇…

土曜の午後

住宅街を抜けた先には池があり、夥しい数のボートが停泊している。辺りには人々がゆらゆらと漂っている。ある一人は強い日差しに立ち眩みがした。 公園は入り口からしばらく通路が狭く、通行人同士は肩が触れ合いそうだった。 低中木から高木が植わった区域…

undo

大きな失敗をしたわけではないのに、取り返しのつかないことをしていると毎日感じる。日常という濁流に飲み込まれていくばかりの自分を他人に正当化しなければならない。どこに行って何をすれば私は間違っていないと証明することができるのか?間違っていた…

210508

ブランコに乗った。少し前にも乗った。別の公園の別のブランコだ。まず軽く地面を蹴り、体を引いて高くを目指す。子供の頃よりも簡単にブランコの揺れは大きくなる。身の危険を感じる程度の揺れに到達する。しだいに頭がぐらぐらして、今手を離したら確実に…

210502

何事も経験だ。精神的に成長したんだ。そういった呪文を唱える必要があった。久々に。 詳しく説明すると自他の名誉を傷つけることになるので断片的な描写に留めよう。 ご存じの通り5月2日の東京都は不安定な天気だった。青空のまま雨が降っては止み、強さは…

A先生へ

前回は診察に間に合わず申し訳ありませんでした。今日伺うつもりだったのが、間違えて人と会う予定を入れてしまいそちらを優先しました。気が晴れるかと思って人と会う予定を立てたはずが、余計に落ち込んでしまった。会話を続けるのが難しく感じました。こ…